股関節痛は文字通りで股関節の痛みです。しかし、股関節痛の原因は沢山あります。原因によって痛みの症状が微妙に違います。まずは、骨折があります。骨折はほとんどが外傷です。外傷とは、馬から落ちたり、車にひかれたり、高所から落ちたりといった具合です。これらは、激痛があります。痛みが出た原因が自分でわかりますから、ほとんどの方は病院の治療を受けることと思います。
また疲労でも骨折が起こります。高頻度の運動や一定の動作を繰り返すことによって次第に股関節に傷がつき、修復されずに壊れてしまいます。症状は、股関節の前面の痛みと深い部分の痛みを感じます。運動選手は要注意です。
高齢者の骨折の場合は、単に転んだり、つまずいたりといった簡単な事故でも起こります。症状は中程度から高程度の痛みで、我慢できる場合もあります。力が入らないとか、体重が乗らないとか、脱力感があったら、骨折が考えられますので、病院でメディカルチェックが必要です。
そのほかに、捻挫、子供は脱臼があります。子供の股関節脱臼は、オルトラニ、アリス、テレスコーピングテストといった整形学検査で見つけることが可能です。
また、子供の場合は、膝関節が痛いなどの症状も現われます。レッグ病と呼ばれ、大腿骨頭の血行不良で壊死を起こします。子供の膝関節の痛みには要注意です!
【股関節痛の原因】
股関節の痛みの原因には、まず先天性の疾患があります。よく聞く先天性の股関節脱臼です。脱臼自体は、12ヶ月以内に発見されれば固定にて治療できます。12ヶ月以降は手術が必要な場合もあります。
8歳から17歳くらいの成長期の子供には、大腿骨頭すべり症という病気もあります。骨頭が骨端線ですべるように変形してしまいます。
成人後に、股関節を過使用してしまった場合、つまり、過度の運動や不良姿勢によって股関節に傷を形成してしまう。これの繰り返しで、股関節自体が駄目になってしまう。変形してしまうのです。
また、高齢者の場合は、骨粗鬆症があります。股関節は変形して、炎症を起こします。
また、腰椎4番の異常で出てくる股関節の痛みや、骨盤部で神経を圧迫して出てくる股関節の痛みがあります。当然捻挫や関節包の炎症も存在します。
そして、子供にもあったように、大人も虚血による壊死があります。大人の場合は、外傷、薬の服用、アルコール中毒などが原因となります。
このほかにも感染や神経系統の病気でも股関節痛の原因となります。
【股関節痛の治療】
股関節の病気の治療は、筋肉に対しての治療、神経に対しての治療、関節自体の治療に分かれます。
筋肉に対しては、筋強化やマッサージや筋膜治療や電気療法等の物理的な治療があります。神経の支配はカイロプラクティックや鍼灸などでも治療が出来ます。関節に対しては、大体安静治療や固定治療が主です。
このほかには変形を悪化させないような処置、例えば筋力アップ等が主流です。変形が大きいものに対しては手術療法が多く、患者さんにとっては大変負担の大きい治療となります。
手術は最終手段ですので、それまでに関節を悪化させない生活や資料なりの工夫が最も重要になります。
大部分は手術を回避できるものと思っています。
▲股関節痛の症状、原因、治療は!のTOPにもどる